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『ディスレクシア ~バナナの皮がむけない~』

2024/02/09



 こんにちは言語聴覚士の杉江です。
前々回、前回と低次の読み高次の読みについてお話してきました。
今回は高次の読みについてちょっと踏み込んでお話ししていきたいと思います。

 前回、高次の読みである読解能力については読字障害(ディスレクシア)のお子様は本来問題がないことが多いが、読解でつまずく場合が多いとお伝えしました。
それはなぜでしょうか?
読字障害は本来、音読の障害で読解には問題はないはずなのに、、、?

 答えは、「音読階でのつまずきが読解の足を引っ張ってしまう」事なのです!
ディスクシアのお子様は音読に苦手さがあります。
音読がスムーズにできないと、頭の中で言葉に変換しづらく、結局言葉の理解にまで行きつけないことが多いんですね。
そのため、文字を音読しきっても、そこに書いてある内容を読解することが難しいことが多いのです。



  読みは、低次の読みと高次の読みがうまく絡み合うことで、初めて文字から情報を読み取ることが可能になるのです。そのため、低次の読みに苦手さがあるディスクシアのお子様は高次の読みでつまずきがでてしまいやすいのです。
なんだかはがゆいですね。
 書いてある内容はわかるのにそこまでいきつくまでの音読が難しい、、、
まるでバナナは食べられるけれど、その皮をむくことができず、結局バナナが食べられない、、みたいな感じです。

 でも、こういう状況には簡単な解決方法があるのです!!
皆さんも頭の中にその答えがイメージできているのではないでしょうか!?
その答え合わせは次回にしたいと思います。

言語聴覚士 杉江直哉