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『ディスレクシア ~読み上げという皮むきを~』

2024/03/10



 前回は、音読をバナナの皮むきと例えて説明してきました。
おさらいですがバナナは食べられるのに、皮がむけないのがディスレクシアでしたね。
このバナナの皮をむいてあげれば、バナナは食べられるのです。

 要するに、音読という皮をむいてあげればディスレクシアの子は、そこに書いてある中身が言語化され、理解というお食事に辿り着けるのです。
このバナナの皮をむいてあげることこそがディスレクシアのお子様にはとても大事な支援になります。
この皮むきにはいろいろな方法があります。

 まず、第一に、大人がその皮をむいてあげる、すなわち大人がディスレクシアのお子様に書いてある文字を読んであげるという方法があります。
とても古典的な方法でありながらも現在でも使われ続けている効果的な手法であります。


 
 2つ目にICTの力を使うという方法があります。ICTとはInformation Communication and Technologyの略であり、「通信を使ってデジタル化された情報をやりとりする技術」を意味します。

 ややこしいので、簡単にまとめると、「機械を使って情報を獲得していく技術」と考え良いのてではないでしょうか。ここでは機械を使って、「文字で書かれた情報を獲得していく」とした方がしっくりくるでしょう。
そして、より端的に表現するならば、「機械による読み上げ」といったところでしょうか。この機械による読み上げが2つ目の方法になります。

 人による読み上げ、機械による読み上げ、どちらが良いのか?
最良の答えは「お子様が望む方」になります。どちらも長所と短所があります。
次回は人による読み上げと機械を使った読み上げについて簡単にお伝えできたらと思います。
 
言語聴覚士 杉江直哉