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『モロー反射のとり方』
2024/07/16
モロー反射が残っていると多動傾向や怖がりで、大きな音にびっくりしやすいという特徴があります。
前回紹介したモロー反射のチェック方法を試して残存している可能性がある場合は普段の遊びや生活の中にちょっとドキドキするようなものを取り入れてみてください。
特別なことは必要ありません。すこーしだけ遊びを工夫するだけでもモロー反射の統合に良い影響が期待できます。
一つ大切なことは無理にやらせたり、驚かせたりするのは逆効果ということです。
大人が大丈夫と思っても本人にとっては大丈夫じゃない可能性があることをしっかりと頭にいれて、子どもが本当に嫌がったら無理強いせず一旦諦める、レベルを下げるといった対応をしてください。
具体的な遊びをいくつか紹介したいと思います。
【だっこ遊び】
これは未就学でまだ体が小さい子どもたちに有効な遊びです。
1.やり方は簡単でお父さんかお母さんは安定した姿勢でお子さんをだっこします。
2.お子さんには首に手をまわしてしっかりつかまってもらいます。
3.準備ができたらせーのでパッと手を放し後ろに倒れこんでもらいます。
後ろに倒れこんだ時に壁や床で頭を打たないように気をつけてくださいね。
見えない方向に倒れこむ感覚や前庭感覚の刺激がちょっとしたドキドキ感に繋がります。
【ポージングジャンプ】
10㎝、20㎝程度の段差からぴょんと飛び降り着地の時にビシッとポーズを決める遊びです。
飛び降りるという体験がドキドキ感に繋がります。
*10㎝の段差が怖い子にはクッションマットなどを使って1㎝程度の段差から始めてもいいです。
*好きなヒーローのポーズなどをとらせると喜んでやってくれることも結構あります。
*着地する床にプチプチシートなどを置いておいて触覚や聴覚を刺激するのも面白いですね。
プチプチシートを使うときは滑って転ばないように滑り止めを使ったりテープで固定したりして安全に遊べるようにしてください。
作業療法士 磯和海里